去年(2005年)の11月、お友達のもっちゃんがマウイに遊びに来ました。もっちゃんと一緒だったOさんはもっちゃんの会社のお友達。空港で二人を迎えたあと家に寄ってもらうと、二人は荷物を開け、何ともステキなお土産を渡してくれました。ううう、嬉しい〜〜〜。ありがとう、お二人さん。
醤油と味噌
もっちゃんからは醤油と味噌をいただいたのですが、醤油が「うす塩」なのが琴線に触れてしまいました。マウイで初めて醤油を買ったとき、ものすごーく塩辛かったんです。それで煮物を作ったんだけど、辛くて辛くて、砂糖をやたらと入れてしまったのですがまだ辛くて、その日は友人夫婦をお夕飯に誘っていたのにもう目の前が真っ暗になりました。あとでアレは醤油その物のせいだったんだ、と気付いたのですが、そのときはもう焦ってしまって、自分が醤油を入れすぎたと思い込んでいたのです。・・・それ以来、常に塩分控え目の醤油を選ぶようにしているのですが、もともと強い塩味が苦手なのもあって、「うす塩」に感動してしまったのでした。
さて、こういうたたずまいの醤油と味噌を見ていたら、なんとなく彼らの生い立ちなどに思いを巡らせてしまいました。ちょっとお勉強・・・。
- 醤油のルーツは中国の「醤」。
- 奈良時代に醤が日本に伝わり、その後独自に発達した。
- 平安時代には一般にも普及し、すでに様々な醤があった。
- 信州の僧・覚心が宋より味噌の製法をもち帰る。
- 1250年、味噌作り専用の樽の底に溜まっていた液体が発見される。
- 液体は食料を煮るのに適していたため、改良されて溜まり醤油となった。
- 醤油という呼び方は1520年頃にすでにあったらしい。
※「JAPAN THRU YOUNG EYES」から引用。
なるほどねえ、醤油には「醤」から独自に発達したものと、味噌から生まれたものがあるということでしょうか。なるほどなるほどなるほど。とにかく、いただいた醤油と味噌でおいしい煮物とおいしいお味噌汁が出来ました。
和菓子
Oさんからいただいた「大津 板倉」さんの和菓子。石畳の道を表現していたり、しっとりとした梅が入っていたり、とっても芸術的なおいしいお菓子でした。
包装紙もなんとも味わいがあっていいなあと思ったら、谷崎六郎さんの絵と詩が使われていました。谷崎さん、そう、あの「週間新潮」の表紙の谷崎さんです。詩はこういうの。
白い帽子
燈台の帽子 白い帽子
わたしの帽子も白い帽子
ケーキの帽子も白いクリーム
みんな海を見ていたの
外国のお船を見ていたの
で、絵の方は「日本最初の燈台」などなどが使われてます。お菓子はあっと言う間に食べてしまったのですが、包装紙はしばらく眺めて楽しみました。
・・・包装紙のことを書いていて思い出したのですが、日本では過剰包装が問題視されていた記憶があります。確かに過剰と言えば過剰なんだけど、そういう無駄が生み出す美しさとか余裕もあるんだなあと、マウイに来てから思うようになりました。ここでは気の利いた包装などには滅多に出会わないので、時々いただく日本のお菓子の包装にカンゲキしてしまったりします。小さな包みにもキレイな和紙を使っていたりして、それを剥いてお菓子が出てくるまでのプロセスがやたらと楽しかったりする。環境のことはもちろん考えないといけないのですが、その一方で「過剰な」包装がなくならないわけも分かったような気がします。
遠藤周作『沈黙』、三浦綾子『塩狩峠』
「ニコさん、何か欲しいモノあったら持って行くから言ってね」というもっちゃんに、遠慮なく本をお願いしました。二冊ともキリスト教がテーマになっているお話です。遠藤周作さんの『沈黙』と三浦綾子さんの『塩狩峠』。カソリックの遠藤さんとプロテスタントの三浦さんの違いも感じられて面白かったです。面白かった、と言ってもどちらも信仰の厳しさに真正面から向かったお話で、最後は大泣きしましたが。
『沈黙』を初めて読んだのは高校生のときだったでしょうか。そのころは神様と関係ない生活を送っていた私ですが、この小説の世界にはすっかり引き込まれました。改めて読んでみると、以前は何も感じずに通り過ぎていたシーンが妙に引っかかったり、理解できなかった部分が理解できたり。『塩狩峠』を読むのは初めてでしたが、これもいい本ですねえ。もっちゃんがマウイを出発するまでの間に夢中で読んでしまいました。『沈黙』よりももっとキリスト教に寄っているように思いました。
どちらについても色々思うことはあるのですが、それについてはいつかまた。
もっちゃん&Oさん
遊びに行ったワイナリーにあるデリで、生きてるような彫刻のカウボーイと記念撮影する二人。もっちゃんとは私が出版社に勤めていたときに知り合ってからのお付き合いで、もう10年くらいになるのでしょうか?いつも連絡を取り合っています。Oさんはもっちゃんの会社のお友達で、今回初めてお会いしましたが、素晴らしいお土産をいただいてしまい、おしゃべりしたり遊びに行ったり、一緒に楽しく過ごさせていただきました。
